2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

京都の河原町〜四条界隈を歩く 寺町御池角の本能寺信長廟へはいつも通り河原町から ここへ来るのは久しぶり 風花が舞い始める 現在の本能寺はアノ本能寺の場所に存在しない 今も鮮烈に想い出す 娘の夏休みの課題で元本能寺を訪ねた日のこと 晩夏の太陽が重い…

テレビ大阪の信長特番を観る サブ・タイトルはポルトガルで発見した信長 あの時代にあって世界の野望を見定めることができた信長のスケール 宣教師の真の役割 少年使節の意味 バチカンによる世界戦略から日本を守った男 映像の力によって真実が解き明かされ…

憧れるのは船出 潮風を孕んで真っ白な帆が鳴る エメラルドに煌く海原 水平線ぎりぎりを鴎が舞う 波飛沫が生む一瞬の小さな虹 甲板を波が洗ってゆく もうひとつの船出 指輪物語最終章のフロド 惜別には違いない 終わらなければならないときは必ずある けれど …

自覚的に映画を選びはじめたころ出遭ったのが ルキーノ・ヴィスコンティ〝ヴェニスに死す〟 退廃とか耽美から何億光年も彼方の吟遊詩人だが惹かれる ひとり映画館の片隅で観た〝イノセント〟〝ルードヴィッヒ〟〝山猫〟〝夏の嵐〟止まらない 宝塚版〝エリザ…

ブラッド・ピットの〝インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア〟繋がり レインマン〟で見直したトム・クルーズ 彼の〝バニラ・スカイ〟は吟遊詩人の名付け親に薦められて〝オープン・ユア・アイズ〟の延長線上で観る羽目に キャストが変わるとこれだけ変わる万華…

故あって京都府南部に在住 吟行案内の原稿をまとめる 担当地域は久世郡と呼ばれたあたり 青谷梅林 水度神社 荒見神社 玉田神社 流れ橋 一口と書いて〝いもあらい〟 地名の不可思議 お社を包む静けさ 殊に玉田神社はロケーション 境内のセッティングのさりげ…

花粉シーズンは仕事以外で極力外出したくない コレ本音 まさに花粉鬱状態 〝身の内にさくらを満たし籠りゐる〝此れ本心 出掛けるときは 白い烏天狗 いっそ花粉の飛ばない沖縄へ移住しようか この世のニュース・ソースも海溝への沈み加減を失速することは決し…

タイトルには凝る なに?って勿論 作品に附けるアレ 俳句を新たに1句創造する以上のパワーで考える 自己満足?それでもいいさ 誰より自分が我慢できないから 完璧主義?そうでもないけど タイトルが決まるとすっきりする 小心者?そうかもしれない けれど大…

プロフィールはまだ公開していない それより今は書くことが面白くて止まらない 俳句とは一味違う解放感 思い立ったらまっしぐら→射手座の典型 ふっと気がつくと 周りには射手座のお友達がいっぱい 射手座じゃない友人のひとりは「射手座の面倒を見るために生…

まほろばの野原は春先になるとハルジオンで一杯だ バンプの詞では白い花として描かれているが このあたりは白にやや薄い桜色を塗したグラデーション 雲雀が啼きながら天を目指すとき 蒲公英や金鳳花に混じって清々しい春を演出する ここはまた虹のよく立つと…

今なぜバンプに辿り着いたのか バンプの楽曲を知ったのは たぶん曲名と同じドラマ〝天体観測〟を観たとき 印象=なんてBGM過多 もっと曲を出し惜しみしないと勿体無い 結局プロモなの?これは にしてはベタな造形で そのころある理由から サントラ集めに凝っ…

この季節になると想い出す人物 それは耳鼻科のドクター 慶応出のエリートには絶対見えない名物キャラ ナースの運ぶお番茶を徐にズズッと啜りつつ 何の前触れもなくケータイを私の耳に押し当てる なんだ?耳をすますと最新の花粉情報が流れ出す 類は類を呼ぶ…

BS2で再びバンプのライヴを観る 先日のハイビジョンより電波状況は優る 2回目だからなのか こちらも落ち着いて観ることができる 所謂ディレクターズカットとオリジナルフィルムのような編集センスは何度観てもフレッシュかつ際立つ ファン心理としてはノー…

彼の小説で感じる不可思議その1 タネをさらっと明かしてしまうのはなぜ? ひとつ☆彡閃いた つまり種明しを楽しむ小説じゃない 心の網に引っ掛かる本筋とは微妙に逸れたエピソード 文明批判みたいな切り口 輝きはエメラルドの原石 自分で掘り出して磨くしか…

新しいものが出来ると 行ってみたくなるのは人情 旧丸紅ビルを再生したCOCON四条烏丸 方向音痴なのに待ち合わせはいつも大胆 なぜか地下鉄から道の向い側へ出てしまう ガードマンさんに〝目の前のそこのビルですやん〟と言われ納得 京唐紙の意匠である雲を壁…

日記と謂えば 夏休みの宿題の白眉 綴るよりも絵を画く愉悦 本と空想さえあれば たったひとりでも幸福なラプンツェル 物語の中に入り込めば ふかふかの鳥の巣みたい 舞台に誘ってくれた友人へ感謝を込めて ロミオに捧げる俳句20句をメール 暫くして日記を読…

かってモリゾという画家がいた 性別女性 フランス印象派 あっさりした彩色のスケッチが眼を惹く たとえば 笛を吹く少女 野原の風の匂いがする 一寸ルノアールに似た雰囲気の〝桜の木〟 木に架けた梯子に乗って さくらんぼを摘む白いドレスの乙女 籠を高く捧…

眠りの中で見る夢 人は見た夢を殆ど忘れてしまい 見ているのが夢だということにさえ気づかないと 新聞に書かれていたが コレハ ユメダと 自覚しながら見ていることはきっとあるはず 意識を手放すと心地よく漂っていられる けれども 論理的な整合性がないと気…

眠るときに見る夢と心密かに抱く夢 どちらも全く思い通りにはいかないが 生きている限り 見続けることに変わりはない より深く夢見るためには より強く見つめなければならず 一層深く見るためには より遠く夢見なければならぬ アルベルト・ジャコメッティ 1…

たとえば 藤原基央の楽曲の潔さ 隠れていないで こっちへ踏み出して来いよ と呼びかける詞の衝撃 掌を差し延べても 届かない場所にいるのだから 自ら光へ向かって歩き出せと そのとき初めて掌を繋ぐことができる 絶対掴んでやるからと 同じ渦の中へ飛び込ん…

吟遊詩人って いかにもナルシストなハンドル・ネーム これには由来あり それはさて置きあの日のシェイクスピアの科白 胸の奥へダイレクトに飛び込んで 今も心を攪拌する ジュリエットには親の決めた婚約者 名をパリス 巻き込まれているのか掻き回しているの…

職場から歩いて1分 駅前のカフェ お気に入りメニューは パルマ産生ハム入りパスタ・ナポリタン 石釜パンのスライス3種 火傷しそうなバニラカラメル・ティー 勿論ホットミルクを添えて ジェラート若しくはライスコロッケ キッシュが加われば最高なんだけど 流…

時間が流れてから 気づくことはいろいろある 俳句を創った瞬間は そこにどんなメッセージを込めているとか どんなテーマかなんてことは 殆ど無意識だ 生まれたての感動の塊を 熱いうちに打ち込む感じ 時間が経ってはじめて クールに自句を分析できる あるい…

【記憶を自分の中でしっかり受け止めないと風景は立ち顕れない】これは わたしの記憶が定かならば 建築家の安藤忠雄氏の言葉 そう言えば お正月のロミオの舞台 彼もマチネーに来ていたとか 同じ時間を共有する不思議句会のような時間の制約の中では 自分自身…

【リヴィエラを撃て】を越える傑作エンターテインメントは この世に皆無だということを 高村薫はラスト近く 春の驟雨に打たれる清々しさの中 確信させてくれた がしかし 最近の出遭い頭の石田衣良 運命的ふと手に取った【エンジェル】から始まって【池袋ウェ…

今朝は さらに冷え込んでいるが きのうの熱は まだ醒めない ネットのオフ会というものを 生まれて初めて体験 ほぼ初対面の3人なのに すっかり意気投合 すべては 俳句という繋がりのマジックなのだろう 人は心の奥に 必ずひとつの湖を持っているという とき…

春の闇というものに想いを巡らせていると ロミオ&ジュリエットに巻き戻される 悲劇の中の喜劇 人間存在の愚かさ けれどあの悲劇は 理不尽に絶ち切られた生だからこそ 輝いて煌いて目を開けていられないほど眩しいのかもしれない たとえば早春の光のように …