京都の河原町〜四条界隈を歩く 寺町御池角の本能寺信長廟へはいつも通り河原町から ここへ来るのは久しぶり 風花が舞い始める 現在の本能寺はアノ本能寺の場所に存在しない 
今も鮮烈に想い出す 娘の夏休みの課題で元本能寺を訪ねた日のこと 晩夏の太陽が重い 教えられたように油小路を北上 さっきまでカラカラに晴れていた筈なのに 荒く大きな雨粒 勿論傘は無い 急ぐのになかなか目的地へ辿り着けない 雨脚は強くなる一方 ぐるぐる廻っている感じ なぜだ 唐突にスコール状態 全身ずぶ濡れ やっと本能寺小学校に到着 学校は街の空洞化で廃校に 雨を払いながら元本能寺の碑をとにかく撮影 ここだったんだ 言葉さえ無くしてしばし佇む 四条方向へ戻ると 嘘のようにギラギラの日差し 歩いているうちにドライをかけたようなTシャツ あの日あの時間あの場所だけの白雨