憧れるのは船出 潮風を孕んで真っ白な帆が鳴る エメラルドに煌く海原 水平線ぎりぎりを鴎が舞う 波飛沫が生む一瞬の小さな虹 甲板を波が洗ってゆく 
もうひとつの船出 指輪物語最終章のフロド 惜別には違いない 終わらなければならないときは必ずある けれど その先は誰も知らない 本当は何処にも果てがないとしたら もう一度めぐりあう為に生まれ変わるのかもしれない
   
摘草の岬まで来てしまひけり   吟遊詩人