風花句会

布袋葵って季語では夏なんだけど咲きはじめるのは今頃 つまり俳句の季感では初秋 畝傍御陵から歩いてすぐの元薬師寺 大きな礎石のみを残す寺領に浮かぶペール・パープルの幻想 去年は嵯峨で小さな水辺に透明水彩の絵の具を散らしたように咲いていた 雨模様の…

俳句の吟行に出掛けると 写真が撮れなくなる 風景すべてが句材だから それに魂を奪われて すっかり〝手がお留守〟状態 このあいだも芦屋のヨットハーバーで折角のロケーションにもかかわらず 潮焼けだけして レンズを合わせることを忘却失念 まあ心のピント…

10句競泳って 30句50句に比べると 短編映画の味わいかな ときに1句が小説1冊以上の重みを持つこともあるけれど 自分の感動を伝える努力を惜しんではいけない これは公開選考会を体験して実感したこと 作品は感性の産物なので どうしてもわかってもらえない…

秋の新作が入荷して クリアランスの波もほぼ沈静化 あとは本日棚卸を残すのみ のワリにお休みが少ないのはなぜだろう 8月の終わりに3連休 なんてささやかな夏休み きのう バス待ちの文庫も読了 句集をいただいた未知の方へのお礼状に唐長さんの唐紙を使って…

句会って ひとつの俳句から話が異次元へワープする そんなことないですか? たとえば歌会などでは まず議論 猛烈な批評で立ち上がれないくらいダメージを受けることもあるらしい 今年から始まった風花句会はサトラレ系 好奇心いっぱい でもみんな話が逸れて…

伝えたいヴィジョンがうまく伝わらないことを〝空砲〟と呼ぶらしい 〝フォーン・ブース〟という映画 ホラーなのか 情けない自分に目覚める喜劇なのか ???な映画だったけれど 同じタイムズ・スクエアを描いても〝バニラ・スカイ〟はまるで異空間 創り手の…

天下堂さんにコメントをいただいてから 吟遊詩人は目が真剣になりました 吉野30句 ほぼ完成と勘違いしていたけれど 全く本気を出していないことに気づきました やっと仮想じゃないホントの原っぱへ辿り着けました ハートフルで真摯なコメントありがとう 作…

吉野行きの未発表作品を30句にまとめる 〆切5月末 吟行というフィルターを通して生まれた句をひとつの作品群に仕立てるとき 問われるのは吟行地でその日その時間に一体何を心に刻んできたか 同時にいままで何を考え想い生きているのか これらが洗い浚い試さ…

夜明けのさくら 目覚ましをかけたけれど 東向きのお部屋で山の端に日が昇る寸前 谷ひとつ越えた山の中ほどに一本の白い桜があって朝の光を受け一層輝いている 同じ連なりの山の空間に抱かれる如意輪寺へ逍遥 この旅はネット句会から生まれた句座の吟行だった…

週末の吉野行 役小角や西行や桜の精をすべて味方につけた旅だった 上千本までさくらは満開 西行庵の奥千本は二分というところ 桜花壇の広間から眺める景色に言葉を失う 舞い上がるさくらの花弁になってしまったような儚い気分 ところどころライトアップされ…

あすから2泊3日で吉野山へ 故に日記はペンディング 予定では16日奥千本の西行庵まで登って下りてのハードな吟行 かの桜花壇に宿泊 夜桜&句会 17日は朝桜を愛でつつ中千本あたりを散策のち句会 たとえ花が盛りでなくても雨でも楽しめるのが俳句の良い…

はねず踊りや今様の響きを遠巻きに梅林を逍遥 そう きょうは風花句会初吟行なのです 竹薮の奥に化粧の井戸 こんな暗がりだったかな 記憶の曖昧さ 小野小町は絶世の美女だったらしいが 生きながら地獄を旅する小野タカムラの縁者らしい 彼は六波羅に今も在る…

バンプの楽曲に〝命の火〝という詞がある いまにも消えそうになったり 埋み火だったり たとえ見えなくても消してはならない 満ちてくる波のようにじわっと沁み込む詞 あすは第2回風花句会 記念すべきネット句座のオフ会1回目に予期せぬ雪が舞ったので いつの…

今朝は さらに冷え込んでいるが きのうの熱は まだ醒めない ネットのオフ会というものを 生まれて初めて体験 ほぼ初対面の3人なのに すっかり意気投合 すべては 俳句という繋がりのマジックなのだろう 人は心の奥に 必ずひとつの湖を持っているという とき…