minstrel12092005-09-04

布袋葵って季語では夏なんだけど咲きはじめるのは今頃 つまり俳句の季感では初秋 畝傍御陵から歩いてすぐの元薬師寺 大きな礎石のみを残す寺領に浮かぶペール・パープルの幻想 去年は嵯峨で小さな水辺に透明水彩の絵の具を散らしたように咲いていた 
雨模様の駅を降りて一番に目に飛び込んできたのは 畝傍山  場所柄ゆえ つい〝あかねさす紫の花〟の歌をひとりくちずさむアヤシイ吟遊詩人 傘が要るのか要らないのか だんだん晴れ間が見えてくる このプチ旅の仲間は風花句会のメンバー つまりは吟行 句会なしでお散歩だけというのも偶にはいいね 心の中を布袋葵で満たして歩く