呼吸する木があり春を待つてゐる
夢に落ちゆく一瞬の枯蓮
捌かるる鴨の覗いてゐる扉
さし色を入れたるやうにさへづれり
ふと我に返りし鬼の余寒かな
限りなく空へ近づく春の雪<枯蓮> かれはちす <さへづれり> 鳥の恋   鳥は 自由奔放で いいなぁ<余寒> よかん  春になっても残る寒さ ことばの響きも好き♪





  fine snow


待っていても 来ない
とうとう あきらめて歩き出す
どんどん 離れてゆくようで
ふと 歩みを緩める
そんなとき
なにかに心を奪われる 瞬間
不意をつき
舞い降りる 風の花