minstrel12092006-12-07

夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる
鷹はきっと悲しかろう

ゲド戦記宮崎吾朗版で 劇中テルーという少女によって歌われるテルーの唄 テルーとは誰か 竜の血族 らしい かつて竜と人はひとつの存在だった… 朔太郎の詩<こころ>のパクリだとか 散々な目に合ったジブリ けれど 古来オマージュは限りなく 手塚眞監督のヒッチコックへのオマージュ これは周知だろうか 最近では シネマ<カミュなんて知らない>ヴィスコンティへの極めつけオマージュ というより 愛に近いかも^^ 
音も途絶えた風の中 空を摑んだその翼
休めることはできなくて 

俳句の世界ではどうだろう 誰かの俳句に憧れてカタチをリズムを真似てみる 真似は何処までいっても真似でしかなく ホンモノからは程遠い いつしか色褪せる宿命 オマージュはどちらかというと本歌取りに近いかな 憧れならその精神をこそ引き継いで独自の世界を構築したい 
俳句は世界最短詩ゆえのウィークポイントとして 類似句類想句がままある どちらが先に発表されたかという問題ではなく そういう場合の当事者はどうすればいいのか 先生はズバリ 捨てたほうがいい 潔いなあ 類想でしかないものは絶対無二の価値がないから ということなのだろう 
心を何にたとえよう 鷹のようなこの心 
心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを