こもれびの地図





たとえポーカーフェイスでも 貌の左側には 感情がクリアに顕れるらしい 右? こっちは大丈夫 うまく隠せるから^^ ということは 貌の左を見れば 気持ちの表層は ほぼ掴めるということでしょうか?











秋篠寺の伎芸天を眺めていて ふと 彼女は興福寺の阿修羅のお姉さん 離ればなれの姉弟 果たしてふたりは出逢ったのか 彼らは透明なひかりの糸で繋がっている そんな感じ 











秋篠寺では時間が止まったままなんです まほろばの佇まい 拡がるのは 瑞々しい苔の寺域のみ 季節ごとの花を咲かせて人を呼ぶ訳でもなく 伎芸天が山百合のようにひっそりと待っていて 天人の舞の途中 ふっと立ち止まったような 典雅で柔らかなポーズ 
その羽衣は微かな風にさえ揺れるようで 花のかんばせに向き合って 右斜めやや下方から見つめると 天人の感情がキラキラと零れ出す その清らかさ その微笑み すべて見通している気がする 











お堂の外は 千年前と変わらぬ青嵐 青葉騒 天上から迦陵頻伽のフルートやピッコロが降ってくる 木洩れ日のスポットライトを踏みしめて歩く 浮遊する苔のひかりの彼方で西行や家持を見かけることはあっても だぁれもいない そんな夏の朝。。。