幽霊のオプション付きと囁かれた旅の話 鍛錬会と言う名前の苦しくも愉しい吟行旅行 場所は郡上八幡 当然お城 戦国時代の井戸なんかもアリ 首無し幽霊が出ると謂う専らの噂 血塗られた生首ぐらいで気を失っていられなかった戦の世の姫君 
翌日のお寺を借りての句会席上 吟遊詩人は〝首無しユウレイの首戻る〟という句を出句 や否や ただでさえ薄暗いお部屋の電燈がフッと消える ブレーカーが落ちたんだよ!と誰かが叫ぶ 昼でも真っ暗では字が読めぬと句会はストップ 仕方なく次の間へ歳時記・句帳と共に移動 句会の修羅場〜中略〜悲喜こもごものうちに句会は終了 
ところが終わっていなかった ストーブを消そうとしてイキナリ炎が大きく上がる バック・ドラフト! 大黒さんに聞くと ブレーカーは落ちていなかったそうで… ビクビクしながら隣の間へ荷物を取りに戻ると 電燈は50年前から変わらぬように点いている 恨みを残したホラー系じゃなく 悪戯もののケルト妖精系? 霊感?そんなもの生まれる前からないはず なんだけどな