海へと繋がる渚が好きだ 水際 漣 貝殻 流木 砂の城 踏みしめる砂の感触 寄せる波が靴を濡らす 怒涛のような〝亡国のイージス〟もラストはそんな感じだった 
霞む岬 沖を航く異国船を眺める 海の果てへと心は攫われる 時が過ぎてゆく 少女の頬みたいなサクラソウのピンクと少年の涙のようなワスレナグサのブルーに染まる夕暮れ
電車に揺られて海の際を走ってゆく 気に入った風景の駅で途中下車 そんな旅に憧れる
   
春の雪とりとめもなく鳥翔たす  吟遊詩人