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モチロン そんなプラチナ☆チケットが取れる筈もなく 12月という時期に 幕張まで出掛けられる訳もなく そう 全てはNHKハイヴィジョン放送のおかげなんです
オープニングから ワクワクする仕掛け ヴォーカル&ギター藤原基央のハモニカの音がなんて耳に心地いい 舞台裏をスケッチ風に挿入 普段全くメディアに出ない彼らのオフに近い飾らない姿をカットバック 冬ざれの公園で 灰色のコンクリートにしゃがみ込んで 独り言のようにつぶやくBUMP OF CHICKEN ショートフィルムのようなざらついた画質の手触り ナチュラルな彼らを眺める ただそれだけでシアワセ
昨夏 メガ神戸の野外ライヴで 彼らに出遭って以来 その存在感 そのメッセージに共感 繰り返し聴いているCDよりも彼らの演奏はさらに細胞分裂 ボーカル藤原の歌唱はメロディーラインにアレンジが効いて 自ら作詞した鋭角に煌くダイヤモンドのようなコトバを変換するテクニックは流石 ブラウン管を通しながらも 生=LIVEの迫力に圧倒される
現在なにかと逆風のNHKだからこそ こういう良質の番組を地道に歯を食いしばって創ることにより 本来の番組で誠実さを証明していこうとする制作スタッフの心意気に心の底からエールを送りたい
ペガサスの吐息のやうな春の雪 吟遊詩人