わが俳句の師が旅立たれた 夏に見た夢が正夢になってしまった 覚悟はしていたつもりだが 死というものはいつも慌しく唐突にやってくる 訃報を受け取ってから 安らかに眠るように逝かれたという言葉に救われつつ さまざまな想いが行き交う けれど現実社会では生きるために気持ちとは関係なく 物事が進んでいく ゆっくり先生のことを想う時間すらないんだなと悲しくなる そんな気持ちを持て余していた昨日 携帯にメールが届いた 今から追悼句会を始めるので投句できますか? あふれる想いのまま直ぐにReメール そこで俳人だったことに気づく 俳人の殯は句会でしか有り得ない