minstrel12092005-06-06

大阪でゴッホを観る リバーサイドの地中深くに輝くゴッホを観る 
夜のカフェテラス〟石畳の感触や遠い馬車の響き まばゆい星を散りばめた夜空の青 黒を一切使わない画の中のあらゆる存在がこゑを発しているようで 〝芸術家としての自画像〟想像より遥かに明るい色彩 はじめ空洞のように見えた瞳はエメラルドに沈んで彼の鼓動を伝え 最晩年の〝糸杉と星の見える道〟たった今画き了えたばかりのようなフレッシュなタッチ 彼の魂の明滅がダイレクトに飛び込んできて心を揺さぶる 模写も一目でゴッホと直感できる瑞々しさ 
人気のゴッホだけあって 百貨店イベントのような賑わい これだけは少々辛い やはり画家と向き合うためには心静かに愛でる環境が欲しいな