Nホテルで茶粥をいただいた日の朝を私は忘れない 花粉で体調最悪 喘息初期症状さえ出ていた にも拘らず1泊吟行に参加 
メンタル面でもかなり追い詰められていた そんなときにキツ〜イ一言 当たっているだけに人格まで否定されたような気がした まさに根っこが揺らぐ感じ 元気なときだったら反発したり受け流していたかもしれない だがしかし そのときは両腕で受け取ってしまった 隕石並の重量 
きっと頼るばかりの私という人間の本質を見抜かれていたのだろう 差し延べられた掌を闇雲に掴んでしまう危うさを だからあのときのあの一言に感謝している 
今はどうだろう? 全く揺らがない自信なんてもともとないけれど 等身大の自分自身の足で立って物事を見つめられるようになったかな 曇りなく?まっすぐに?
  
 椿東風くちびるに罪あると謂ふ  吟遊詩人