世の中の休日とお休みが重なることは稀である が 偶に休みが入ると 早朝はホルンの遠吠えでゆるやかに目覚める すぐ傍の中学校と高校のブラバンの音 なんだかオケの音合わせみたいでワクワク 娘がそこの中学生だったとき 彼女の吹くサックスだけは不思議に聴き分けられた 今もコンクール前は様子を見にゆくようだ 隣の高校へ通ってるのだから当然と言えばそれまでだけれど 先輩という立場もくすぐったいみたい 
植物園の自然教室でもいつのまにか年少のワンパクどもから慕われていた もともと机上の勉強より自然に抱かれて 実際に触ったり閃いたりする方が向いている娘にはピッタリな教室だった 昼休みになると鳥笛を下げて 広大な植物園をひとりで散策するのが至福だったらしい わが庭のように草や花や小鳥たちを愛で 空や風を慈しんでいた また学校からゆとりが消えるとこういう教室は虹のようになくなってしまうのだろうか