桂坂の野鳥園へ 阪急桂駅からタクシー¥1530也  桂というよりここは大枝でした 柿狩りの名所 シーズンは筍だけど 野鳥の聖域はその突き当たり 
友人の想像は天空を覆うような巨大な鳥籠の中で野鳥が囀っているエデンな場所 そんなのあり?俳人のイマジネーションを超えてるよ 実際は雀のお宿の爺がひょっこり出迎えてくれてって まあまあ 柵や囲いはあっても かなり自然に近い感じで 当然この時期に鳥たちは既に帰っていましたね でもでも〝鳥と遊ぶ道〟って此れが実はイキナリ山道で つまり正真正銘☆登山 1時間ほど登って歩いて下るルートを選ぶ 
ひとっこひとり出遭わない 静謐で話し声さえ憚られる いつのまにか辺りの気配と一体になる 最初はシジュウカラやキツツキだったけれど だんだん唐櫃越えに差し掛かると ケキョッと遥かに確かに聴こえる 鶯も一旦声を出すと大胆になるのか ホォ〜ッ ケキョォ〜 声の調子も整ってくる いいぞ!その調子!! 
かつて足利尊氏らが花の都を目指したという山道 ただ霞むばかり 尾根伝いにゆっくり歩く 辛夷 山つつじ 馬酔木 椿 どれも下界の色彩とは明らかに異なる透明度 ふかふかの春落葉を踏みしめているだけの至福 世界の哀しみはしばし脇に置いて 春の山の奇妙なまでの明るさに浸る 
   
降りそそぐものをそのまま小鳥の巣  吟遊詩人